プライバシー権の放棄とは?ブログが誹謗中傷の原因になることも

プライバシー権の放棄とは?ブログが誹謗中傷の原因になることも

悪口や誹謗中傷はどのような経緯で生まれるのでしょうか。

会ったこともない愉快犯によって、誹謗中傷を掲示板に書かれるケースは稀でしょう。身の回りの友人、知人、顧客などによって悪口が流布されることの方が一般的です。

他方で、自分が発信した情報が元で、炎上したり、誹謗中傷に繋がったりすることもあります。火のないところに煙は立たないとはよく言いますが、情報公開をしてしまったことで問題になるパターンです。

ブログなどで自分の個人情報を載せてしまうことは、その瞬間は人々に自分のことが知ってもらえて、欲求を満たしてくれるかも知れません。しかし、どのような結果を生むか考えられていない分、大きなリスクも潜んでいます。そのリスクとは、閲覧した人が情報をウェブサイトやSNSで拡散することです。

ブログは普通、ある程度はどんな人が読んでいるのかを想定した上で書かかれます。書き手はその読者が読んでも良い、あるいは読ませたいと思ったことを書くことになります。

しかし、たとえブログを自分のフォロワーや会員限定にしたとしても、誰かが内容を拡散してしまう可能性は消えません。読者に内容を拡散されてしまうと、予期せぬところで自分の画像や投稿記事、個人情報などが全く知らない沢山の人にまで広まってしまいます。そして、そこから誹謗中傷などにつながることも考えられます。

自分から発信したとは言え、世間一般に向けたはずではなければ、当然情報を削除したいところです。検索サイトの検索結果や掲示板の書き込みから消すためには、運営会社に削除依頼をしたり、裁判によって削除請求したりすることになります。

そのとき、問題となるのが、「プライバシー権の放棄」という考え方です。これは、ブログや雑誌などで自ら話したり、書いたりしたことはプライバシー権を自ら放棄しているという考えです。後になって検索結果の削除や損害賠償を求めて裁判を起こしたとしても、プライバシー権の放棄が認められてしまうと、棄却されてしまいます。

今はSNSなど、自分のプライバシーを今まで以上にさらけ出す時代となっています。発信したものが独り歩きして、インターネット・ミームのような流行のネタとなってしまえば、瞬く間に拡散されてしまいます。

自分のありのままの姿を他人と共有し、自由を感じることはSNSの醍醐味ですが、同時にそれをアップロードすればどうなるかといった思慮深い姿勢も個人情報の拡散や誹謗中傷への予防策のために必要です。