ネットが誹謗中傷で溢れたのは何故?掲示板の歴史を簡単に解説

ネットが誹謗中傷で溢れたのは何故?掲示板の歴史を簡単に解説

インターネット上の誹謗中傷や罵詈雑言はここ15年で急速に増えたと言われています。
いくつか原因は考えられますが、その1つに利用者の推移が考えられます。

インターネットが利用できるようになった当初、パソコンはとても高額でした。
そのような機械が買える人は限られたため、インターネット利用者はまだ少なく、大学や企業の研究者が多く利用していました。
一般大衆向けのコンテンツは多くありませんでした。

しかし、1999年にターニングポイントを迎えます。
それが「2ch」の開設です。
これは当時、管理人の西村博之氏の個人ウェブサイトでしたが、徐々に掲示板の形に変化していきました。

やがて増えつつあった一般ユーザーたちが様々な情報を交換する場として、集い始めます。
業界関係者が集まる玄人談義もありましたが、それよりも匿名の一般消費者の方が顕在化してきていました。

姿や名前を隠して自由に発言できるという形式が、様々な人の発言の場となりました。
書き込み内容は徐々にエスカレートし、犯行予告さえなされるようになりました。
そして、それに呼応して世間がニュースとして取り扱う機会も増えました。
まとめサイトなどのクリック数至上主義的なサイトの存在も、衝撃的なタイトルの付け方を後押しする結果となりました。

今では人の目を引くような演出は珍しくなくなりつつあります。
掲示板を飛び越え、罵詈雑言はSNSにまで及んでいます。

司法や掲示板運営側もこの匿名一般人による誹謗中傷や犯行予告に対して行動を取るようになりました。
実際に威力業務妨害や公務執行妨害の疑いによる逮捕者も出ています。
スーパーマーケットを燃やす、役所に爆弾を仕掛けるなどは掲示板に書き込むだけでも犯罪となり得ます。

大きな被害が予想される行為の予告者は逮捕される一方で、特定の人の陰口をインターネット上で叩くという行いも横行しています。
ネット上の匿名の書き込みは、現在ではいじめや精神的な暴力の火種となって子供に襲いかかっています。

しかし、これに対し、誹謗中傷を書き込まれたとして、掲示板の管理人を訴えるケースも発生しているのも事実です。
投稿者が逮捕・書類送検された訴えも起こり、誹謗中傷はオンラインでも犯罪として認められてきています。

簡単にインターネット利用の時代による変遷を見てきました。
科学者や研究者が情報交換のためにインターネットを使っていた時代から、一般大衆が情報交換のために使用している状態が現在だということが分かりました。
一般大衆化した当初は、インターネット上の掲示板は何を言っても権力の手の及びにくい混沌とした場所であるかのように思えました。

しかし今ではインターネット上でも犯行予告を行えば逮捕され、誹謗中傷を行えば名誉毀損として損害賠償を請求されたり、逮捕されたりするようになっています。
権利を主張し、そのために行動することで法遵守の考えはより広まっていくのです。

そのため、誰かから誹謗中傷をされて、学校や職場で知られてしまっても泣き寝入りする必要はありません。
必ず法的な措置に繋がるかは分かりませんが、すくなくとも投稿の削除の依頼は行うことができます。
諦める前に、堂々とネットでの誹謗中傷の卑怯さに立ち向かいましょう。